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3回目の妊婦健診は妊娠16週~19週で行われます。
この時期はつわりも落ち着いてくるので、いわゆる”安定期”と呼ばれる時期になります。
しかし、妊娠期間中はどんな時期でも突然出血があったり、おなかの張りが増えたりすることはありますので、油断は禁物ですよ。
では、3回目の妊婦健診の内容について解説していきます。
3回目の妊婦健診では、一般的な妊婦健診で行われる腹囲・子宮底測定、体重測定、血圧測定、尿検査が行われます。
当院ではすべての妊婦健診で超音波検査を行いますので、超音波検査も行います。
超音波検査では、頭蓋内構造異常の有無、四肢の確認、胎盤の位置と臍帯付着部について確認を行っています。
では、これらの内容について解説していきます。
超音波による胎児形態の標準的評価法(案)
日本超音波医学会用語診断基準委員会胎児超音波スクリーニングガイドライン作成小委員会より抜粋
頭蓋内初見の正常画像は上の画像のようになります。
当院の超音波検査でも、上記のような正常像を参考に、
について観察を行っています。
日本産婦人科医会 胎盤・臍帯の超音波像より抜粋
臍帯の胎盤側付着部位は、中央,側方,辺縁,卵膜付着の 4 つに分類されます。卵膜付着では臍帯の血管がワルトン膠質というゼリー状のクッションに保護されないで血管がむき出しになっているため注意が必要です。妊娠中は臍帯血流が減少することによって、赤ちゃんの発育に影響する可能性があります。また、分娩時には臍帯圧迫により胎児心拍異常を起こしやすく、注意深く分娩経過を観察する必要があります。
臍帯の胎盤側付着部位の確認は妊娠後期になると観察が困難となるため、当院では妊娠16週前後の3回目の妊婦健診の際に観察を行っています。