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新型コロナウイルス感染症と妊娠について

新型コロナウイルス感染症と妊娠について

新型コロナウイルス感染症の情報は日々更新されていますので、6月4日現在の情報をもとに記事にしています。

妊婦さんや赤ちゃんへの影響

今のところは新型コロナウイルス感染に伴う赤ちゃんの奇形や、流産や早産、死産のリスクが上がるという報告はありません。

しかし、子宮内における胎児のウイルス感染が疑われる症例が報告されていますが、症例数が少ないため新型コロナウイルスに児への影響については結論が出ていません。

また、妊娠中に新型コロナウイルスに感染しても、症状の経過や重症化のリスクは妊娠していない人と変わらないとされています。

但し、アビガン®は妊婦に使用することはできません。その他の新薬についても、妊娠への影響については十分なデータがないことが考えられます。

新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎の診断に有用とされているCT検査には、放射線被ばくの問題があります。

しかし、造影剤を使用しない胸部CTの放射線被ばく量は最大でも0.96mGy程度であり、妊娠への影響はほとんどないと思われます。

 

予防方法について

現在考えられている感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

いわゆる3密空間(密閉空間:換気の悪い密閉空間、密集場所:人が密集している、密接場面:手が届く距離での会話や発声)を避ける必要があります。

また、接触感染については、プラスチックなどでは72時間程度はウイルスが生存していることが報告されています。

いろいろな人が触れたものにはウイルスがいると考えたほうが良いので、こまめなアルコール消毒や石鹸での手洗い、顔を触らないようにするといった基本的な予防法が効果的です。

家の中にウイルスを持ち込まないためにも、帰宅時の念入りな手洗いは重要と思われます。

 

産前産後の環境への影響について

新型コロナウイルスに感染してしまうと、出産前後の環境には大きな影響を及ぼしてしまうことが考えられます。

分娩間近の妊婦さんが新型コロナウイルス感染症になった場合には、分娩方法は帝王切開術となる可能性や、通院している産婦人科では分娩できなくなる可能性があります。

また、赤ちゃんへの感染を避けるために、母子ともに検査でウイルス陰性になるまで赤ちゃんに会うこともできず、また直接の授乳もできません。

さらに、出産前後に妊婦さんも赤ちゃんも家族への面会はできません。

母児分離に伴う赤ちゃんへの愛着形成への影響や、産後に家族のサポートを全く得ることができないのは、産後の精神衛生に関してもお母さん・赤ちゃんともに悪影響を及ぼすと思われます。

 

まとめ

今のところは新型コロナウイルス感染に伴う赤ちゃんの奇形や、流産や早産、死産のリスクが上がるという報告はありません。

また、妊娠中に新型コロナウイルスに感染しても、症状の経過や重症化のリスクは妊娠していない人と変わらないとされています。

現在考えられている感染経路は、飛沫感染と接触感染ですので、いわゆる3密空間を避けて、こまめなアルコール消毒や石鹸での手洗い、顔を触らないようにするといった基本的な予防法が効果的です。

また、家の中にウイルスを持ち込まないためにも、帰宅時の念入りな手洗いは重要と思われます。

新型コロナウイルスに感染してしまうと、出産前後の環境には大きな影響を及ぼしてしまうことが考えられます。

新型コロナウイルスに感染してしまうと、赤ちゃんに会うことも授乳することもできませんので、母児分離に伴う赤ちゃんへの愛着形成に悪影響を及ぼしてしまうことが考えられます。

また、産後に家族のサポートを全く得ることができないのは、産後の精神衛生に関してもお母さん・赤ちゃんともに悪影響を及ぼすと思われます。

 

兎にも角にも、3密空間を避けて手洗い・消毒に心掛けることで新型コロナウイルス感染症を予防しましょう!!

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