北くまもと井上産婦人科医院

北くまもと井上産婦人科医院

MENU

ブログ

Blog

院長のお話

当院中庭の池の水の濁り

雨の降った後、池の水が少し濁ってきます。
また最近、水のウォーター・クリーナーの調子が悪く、滝からの水量が減ってきました。
水の濁りの原因として、池の水質が悪くなったことが考えられたので、水質改善用のバクテリアを投与しました。
池のバクテリアのバランスが改善したことで、一日すると池の水の濁りは消えて、底の石まで見えくらいに透明になりました。
ウォーター・クリーナーの水量も増え、滝からの水量も改善しました。
8トンもある池の水を、わずか50mlに入っているバクテリアの力で24時間で水質を改善して池底まで澄み切らせる、そのバクテリアの力に大変驚いています。

この話は前置きで、本題はこれからです。

 

腸内フローラ(腸内のお花畑)のお話

腸内には100兆個の細菌が育っています。
8トン(8,000,000ml)の池の水の濁りをわずか50mlのバクテリアがきれいにしてくれました。
人の腸内でも同じようなことが起こっています。
ものを食べると、食べ物と一緒に細菌・ウィルスが入ってきます。病原菌を免疫細胞が殺菌物質を放出して撃退します。腸内細菌は1000種類、100兆個も存在するといわれています。アレルギーに関わる細菌にクロストリジウム菌が存在します。
クロストリジウム菌が免疫系のカギを握っています。
クロストリジウム菌がメッセージ物質を免疫細胞に送ってT-レグ【制御性T細胞】になります。
T-レグは血流にのって、腸から全身に拡がって暴走している免疫細胞を抑え、全身の免疫をコントロールしています。アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎、喘息も暴走する免疫細胞が原因となって起こってしまいます。クロストリジウム菌を増やすためには、食物繊維を多く摂ると良いとされています。なかでも精進料理は食物繊維が多くて、動物性たんぱく質が少ないので理想的とされています。
クロストリジウム菌は食物繊維を摂ることで、アレルギーを抑えるT-レグをたくさん生み出しますので、野菜をたくさん摂るよう心がけましょう。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ